【11手詰め】端の薄みを突く

2024/07/30

実戦詰将棋(11手以上) 実戦詰将棋(すべて)

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 後手玉に11手詰めが生じた局面です。


☖3四馬 と急所に利いていた桂を取った所ですが、それでも詰みがありました。

端の薄みに目を付け、竜を活躍させる手順を考えてみてください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

初手は☗1一竜(下図)から入ります。


竜を使うならこの手しかないですね。

以下、☖2四玉 と逃げると☗1五金(下図)から…


上図以下、☖1五同歩 ☗同竜(下図)


数の攻めの優しい早詰みなので、☗1一竜 には☖1二銀(下図)のように合駒するのが最善です。


何を合駒しても同じなので銀の場合で進めます。

上図以下、☗2二銀 ☖2四玉 ☗1五金(下図)


この場合は「一間竜」を活かす☗2二銀 で上部へ送り、☗1五金 と捨てるのが好手です。

竜の利きが止まってるので先ほどのようにはいきませんが…

上図以下、☖1五同歩 ☗1四飛(下図)


金捨てで空いた「1四」から飛車を打てば手が続きます。

上図以下、☖1四同玉 ☗1二竜(下図)


端に誘って竜の王手が繋がれば詰み形ですね。

以下、1三に合駒すれば☗同竜 までの詰み。

☖2四玉 と逃げても☗1三竜(下図)までの詰みです。


最後は☗1五竜 と歩を取っても正解です。

この問題のポイント

端の薄さを突き☗1五金(下図)から手を繋ぐのがポイントでした。

先手の思うがままにやられたのを見ると香を取られた端の脆さが分かりますね。

歩頭に捨てる☗1五金 は端を絡めて詰ます時の急所になる一手です。

類似形に遭遇した時は狙ってみてください。

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