【11手詰め】見えなかった竜切り

2024/12/08

実戦詰将棋(11手以上) 実戦詰将棋(すべて)

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 先手玉に11手詰めが生じた局面です。


☗4八銀打 と狙いの角打ちを受けられて手がないと思ったら、実は受けになっておらず詰んでいました。

最初の3手がポイントです。

大駒を犠牲に美濃詰ましの基本形に持ち込んでください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

当初の狙い通り☖3九角(下図)から入ります。


以下、☗1八玉 は☖1七金 ☗同桂 ☖2八金(下図)までの早詰みがあるので…


☖3九角 は☗同銀(下図)と取るしかありません。


ここで続く手がなさそうに見えましたが…

上図以下、☖3八竜(下図)


この竜切りから詰んでいました。

以下、☗1七玉 は☖2七竜 までの早詰みなので取るしかありません。

上図以下、☗3八同銀 ☖3九銀(下図)


この銀打ちが入れば美濃詰ましの基本通りに指すだけですね。

以下、☗1七玉 には☖2五桂(下図)と跳ね…


以下、☗2六玉 なら☖3五金 まで。

☗1八玉 なら☖2八金 までの早詰みなので…

☖3九銀 には☗1八玉(下図)と逃げるのが正着ですが…


上図以下、☖2八金 ☗1七玉 ☖2五桂 ☗2六玉 ☖3五金(下図)


シンプルに上部へ追い出せば定番の形で詰み上がります。

この11手詰めが正解です。

この問題のポイント と 反省点

狙いの☖3九角 を受けられても読みを打ち切らず…

角捨てから☖3八竜(下図)で詰むと気付けるかがポイントでした。

この竜切りが1ミリも浮かばなかったのはダメでしたね。

美濃囲いを寄せてるんだから、基本形に持ち込む手順が見えてないんじゃ話になりません。

まだまだ寄せの勉強が必要ですね。

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