【7手詰め】香の力で逃がさない

2024/06/04

実戦詰将棋(7手詰め) 実戦詰将棋(すべて)

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  実戦から切り取った7手詰めです。

本譜は☖8四香 と打ったため☗9七玉 と下がられた後に手が続かず逃しました。

検討で示された詰み手順を見ると、この形は「香を残す」のが急所だったようです。

いきなり香を打ったのは筋の悪さが露呈した感じがありますね。

私と同じミスをせず、☗9七玉 と逃げられても大丈夫な迫り方でキッチリ詰ましてください。

解答・解説は数行下に書きます。




解答・解説

初手は☖8五銀(下図)が正着でした。

以下、☗8五同桂 は5九に角がいるので無理。

☗9五玉 なら☖8四金 まで。

☗9七玉 なら☖9六香(下図)がピッタリ刺さって詰みます。

なので最善の応手は☗8五同玉(下図)ですが…

この手にはシンプルに…

上図以下、☖8四飛(下図)

飛車を打つのが好手です。

以下、☗9五玉 なら☖8五金 までの詰み(☗同桂 は5九の角の利きが通るので無効)なので9六へ逃げるしかありません。

上図以下、☗9六玉 ☖9五香(下図)

そこで香を打つのが急所の一手ですね。

これは取るしかなく…

上図以下、☗9五同玉 ☖8五金(下図)

最後は包み込むような金打ちまでの詰みです。

今回の反省点

この形のポイントは

  • 5九に角がいるから7七の桂が動けない
  • 香の力で下への逃げを許さない

の2つでしょうか。

角が桂の動きを縛っていたのは完全に見落としてましたし、初手に☖8四香 とか打った時点で急所が見えてないのがダメでしたね。

  • 変化での☖9六香(下図)

  • 詰み形に誘う☖9五香(下図)

この退路を断つ串刺しの香打ちがパッと浮かんで

「香は残さないと詰まない」

と気付けるようになりたいです。

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