【7手詰め】竜を活かす捨て駒

2024/11/28

実戦詰将棋(7手詰め) 実戦詰将棋(すべて)

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 後手玉に7手詰めが生じた局面です。


「4三の竜」を活かす金の使い方がポイントです。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

初手に☗2四金(下図)と捨てるのが好手でした。

以下、☖1二玉 は☗2三金 までの早詰みなので玉で取るしかありません。

上図以下、☖2四同玉 ☗2五銀(下図)

続けざまに銀を捨てるのが決め手ですね。


以下、☖3五玉 なら☗3六金 までの早詰みなので

  • ☖1三玉
  • ☖同玉

の2通りに分かれます。

以下、☖1三玉 なら☗2四金 ☖1二玉 ☗2三金(下図)まで…


押し込む形の7手詰めになり…

☗2五銀 を☖同玉(下図)と取ると…


上図以下、☗2三竜(下図)


下への退路を断つ竜の王手から…

上図以下、☖3五玉 ☗3六金(下図)


合駒しても逃げても☗3六金 までの7手詰めになります。

この問題のポイント

王手を繋ぐ☗2四金(下図)が見えるかがポイントでした。

歩の上に捨てて強引に玉を引きずり出すのはけっこう見る手筋ですよね。

こういう手を覚えると最後まで油断できない終盤戦に持ち込めますよ。

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