後手にちょっとした好手が生じた局面です。
3筋の歩を交換して少しだけ後手持ちの形勢になりましたが、「7七の角」が睨んでるのでヘタに動くと形勢を損ねます。
ここはスキを作らず駒組みを進めるのが正着のようです。
今の時点でもスキがないので動かす駒が難しいと思っていたら、AIは意外な手から囲いを発展させる手順を示していました。
知らないと見えにくい「自陣整備の好手」を考えてみてください。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
正解は☖8四歩(下図)と突く手でした。
これがスキを作らず銀冠への組み換えも見た好手で、覚えておきたい有効な手待ちになります。
タダの所に突く手なので盲点になってましたよ…
以下、☗8四同銀(下図)が気になりますが…
これは後手の罠にハマった形なので…
上図以下、☖7四歩(下図)
すかさず銀バサミの形を作れば銀を捕獲できます。
以下、☗6六角 の受けに☖8三歩(下図)で完了です。
ここで基本手筋が刺さるとは…
全く気付いてなかったので☖7四歩 を見た時は
「あ~そうか、こんな狙いがあったのか…」
って感動しちゃいましたよ。
☖8四歩 を取るのが無理なら☗7八金(下図)と自陣を整えるくらいですね。
これには後手も自陣整備に入り…
上図以下、☖8三銀(下図)
銀冠に組み替えればいい感じで手待ちできます。
玉頭の厚みが増してさっきまでとは違った展開になりそうですね。
最後に
石田流を指しているとたまにある
3筋の歩を交換したけど動くのが難しい局面
に遭遇した時、今までは
・☖4四銀 ~ ☖3五銀 から棒銀っぽく攻める手
・☖4二金 ~ ☖3二金 と桂に紐を付けながら待つ手
の2択でしたが、今回示された☖8四歩(下図)を知ったことで…
シンプルに固めて待つ
という選択肢が加わりました。
お互いに動きにくいなら一番ムリがなく振り飛車らしい進行かもしれません。
これが第一感じゃないとダメな感じがしてきました。
振り飛車を指してるのに微塵も浮かばなかったのはマズイかも…
感覚のズレをちょっとずつでも修正しないとな…
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