後手玉に1手必至が生じた局面です。
挟撃体制を築いたものの、横に進める駒がないのですぐには詰みません。
でも自玉はまだ詰まないので必至を掛ければ勝てます。
一手で決めるシンプルな必至を考えてみてください。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
正解は☗7三角(下図)と打つ手でした。
次に☗5一角成 や☗5一成桂 の1手詰めを狙う単純な手ですが、適当な受けがなく必至だったようです。
問題として出されると簡単すぎて逆に盲点になりそうな感じですね。
受けるなら☖5二金(下図)と寄るくらいですが…
これは5手詰めなので受けになってません。
せっかくなので詰み手順を考えてみてください。
解答・解説は数行下にあります。
5手詰めの解答・解説
初手は☗5二同成香(下図)と取るのが正解です。
以下、☖同銀 は☗5一角成 までの早詰みなので玉で取りますが…
上図以下、☖5二同玉 ☗6二角成(下図)
この角成りで6三からの逃げを阻止してから…
上図以下、☖4二玉 ☗5一馬(下図)
続く☗5一馬 で3三からの逃げを阻止すればキレイに詰みます。
今回の反省点
多くの人が
「問題にするほどじゃなくない?」
と思ってしまう単純な☗7三角(下図)がパッと見えなかったのが反省点です。
今回の将棋はこの角打ちが寄せの急所だったようで、それに気付いていればもっと早く勝てていたとAIが示していました。
ポイントの局面が下図です。
ちゃんと☗7三角 の寄せが見えていれば…
上図以下、☗1七角 ☖同歩成 ☗7三角(下図)
質駒の角を拾って打つだけの優しい勝ちでしたから。
これに気付いてない私は
横に進める駒が欲しい…
それは無理だから☗7四桂 ~ ☗7二桂成 とかで地道にいくしかないか…
でもそれじゃ遅いかも…
自玉が危なそうだから受けた方がいいか…
みたいなことしか考えられず、勝てる将棋でグダグダする始末…
最終的に選んだ手が☗1八歩(下図)と受けに回る手でした。
明らかに寄せが見えてない一手ですよね。
ただ、不幸中の幸いだったのは角が手に入る展開だったことで…
上図以下、☖3五角成 ☗同歩(下図)
この後に☗7三角 に気付ければ勝てる局面に合流したことです。
数手後、どうにか☗7三角 に気付き、ギリギリの所で勝ちを逃さずに済みました。
寄せとしては優しい部類に入るのにここまで苦戦するとは…
急所が見えないってのは恐ろしいものですね。
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