【11手詰め】銀の重ね打ちで押さえ込む

2024/10/09

実戦詰将棋(11手以上) 実戦詰将棋(すべて)

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 後手玉に11手詰めが生じた局面です。


歩の拠点を活かす手厚い銀の使い方がポイントになります。

上部を押さえ、大駒が待ち構える右辺へ追い出す手順を考えてみてください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

初手は☗8三銀(下図)から入ります。


以下、☖7一玉 は☗8二金 までの早詰みなので上へ逃げるしかありません。

上図以下、☖6三玉 ☗7四銀打(下図)


そこで銀を重ね打つのが手を繋ぐ好手です。

以下、☖5二玉 は☗5一金(下図)と打ち…


以下、☖4三玉 なら☗2三飛成 まで。

☖5一同金 なら☗同角成 ☖4三玉 ☗3三金(下図)までの早詰みなので…


☗7四銀打 は☖同歩(下図)と取りますが…


上図以下、☗7四同銀成(下図)


それを取り返せば分かりやすい詰み筋に入ります。

あとは下段に落ちた玉を捕まえるだけです。

以下、☖7二玉 は☗8三歩成 ☖7一玉 ☗8二金 までの早詰みなので、逃げるなら「5二」ですが…

上図以下、☖5二玉 ☗5一金(下図)


先ほどと同じ金打ちを決めれば…

上図以下、☖5一同金 ☗同角成 ☖4三玉 ☗3三金(下図)


そのまま同じ手順で詰み上がります。

この11手詰めが正解です。

この問題のポイント と 反省点

「8四」と「7五」の歩を活かす銀の重ね打ちが見えるかがポイントでした。

そんなに難しい筋でもないのに、対局中は☗8三銀 ~ ☗7四銀打(下図)が見えず…

☗4九金(下図)と受けに回り…


上図以下、☖7八飛 ☗4七玉 ☖7六馬(下図)


何やら紛れ出す展開に…

まだ☗8三銀 から詰むので先手勝ちですが、それに気付けないなら入玉も視野に入る難しい形勢ですね。

詰みが見えないってのは恐ろしい…

勝てる将棋を危うくしてしまったのは大きな反省点です。

これを機に金駒の重ね打ちで手を繋ぐパターンをしっかり覚えておこうと思います。

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