【次の一手】角を目標に手を作る

2024/06/14

次の一手

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 実戦でミスをした所の正着を次の一手として出題します。


☗3一角 と金取りに打たれた局面。

金取り以外に☗2二角成 と馬を作る手も見たヤッカイそうな一手ですね。

本譜はその両方を受ける☖3二金 と指したんですが、局後の検討では疑問手だったことが分かりました。

ここは反撃含みに指す方が良かったようです。

金取りを受けながら攻めも狙う好手を考えてみてください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

正解は☖6四角(下図)と打つ手でした。


「4二の金」に紐をつけながら先手陣を睨む攻防手で、積極的に☗3一角 を咎めにいった強い手ですね。

この手は次に☖4五桂(下図)と角取りの先手で3筋を攻める手や…



☖2四歩(下図)と突き…


上図以下、☗2四同歩 ☖2五歩 ☗2八飛 ☖2四飛(下図)


2筋の逆襲をしつつ角の退路を断つ手などを狙っています。

打たれた角を目標に手を作る最高の展開ですね。

こうなるとダメな先手は何かしら受けに回らなければいけません。

  • ☗4六歩
  • ☗2二角成

の2つが候補に挙がっていたのでそれぞれ解説します。

☖6四角 に☗4六歩 の変化

角筋を止める☗4六歩(下図)には…


上図以下、☖2四歩(下図)


先ほど書いた2筋からの反撃を狙えば後手ペースになります。

以下、☗同歩 ☖2五歩 ☗2八飛 ☖2四飛 の展開はマズイので、☖1七桂(下図)と受けるのが最善と示されましたが…


上図以下、☖2五桂(下図)


角取りを狙う桂跳ねを決めれば手が続きます。

上図以下、☗2二角成 ☖3七桂成(下図)


あえて「1七の桂」を取らず3筋に成るのが好手です。

次に☖3六成桂 ~ ☖4六成桂 ~ ☖3六歩 とジワジワ侵略する展開を目指せば後手優勢になります。

上図以下、☗2三馬 ☖3六成桂(下図)


ゆっくりしてられない先手は飛車取りに馬を引きますが、それでも☖3六成桂 と引き…

上図以下、☗3四馬 ☖2六成桂(下図)


飛車を取り合えば後手有利(-900点)です。

もし☗3四馬 ではなく☗2九飛 と逃げた場合は、予定通り☖4六成桂 ~ ☖3六歩 からジワジワいけば大丈夫です。

上図以下、☗3五馬 ☖3七成桂 ☗2一飛 ☖3八飛(下図)


上記の進行が一例ですが、戦場から玉が遠い分、後手が有利な戦いになります。

☖6四角 に☗2二角成 の変化

桂跳ねが角取りになると手を作られやすいので☗2二角成(下図)と逃げる方が良さそうです。


次に☗2三馬 とされる手が気になりますが…

上図以下、☖3六歩(下図)


かまわず攻めるのが好手でした。

もし☗2三馬 とされても☖3七歩成 ☗3四馬 ☖同銀(下図)と飛車と馬の交換を受け入れれば自然に後手ペースになります。


これは飛車を打ち込まれてもビクともしない美濃の強さが活きる展開ですね。

なのでAIは☗2三馬 ではなく☗3六同歩(下図)と取る手を推奨していました。


これには☖2四歩(☗同歩 なら☖2五歩 ~ ☖2四飛)☗1一馬 ☖2五歩(下図)と飛車を目標に動く手や…



シンプルに☖1九角成(下図)と香を取り…


上図以下、☗1一馬 ☖6二香(下図)


ダイレクトに玉頭方面を攻める手が推奨されていました。

ちょっと☗3五香(下図)の飛車取りが気になりますが…


上図以下、☖3五同飛 ☗同歩 ☖6三香打(下図)


露骨に香を重ねるのが一例で後手有利なようです。

美濃の堅さを活かして攻める振り飛車らしい展開ですね。

本筋は☖2四歩 から飛車を責める変化ですが、こういう攻め筋も面白いと思ったので紹介してみました。

今回の反省点

金取りに打たれた時、ろくに考えもせず受けるだけの☖3二金(下図)を指したのがダメでした。


これでも後手が悪くないとはいえ…

上図以下、☗7五角成 ☖2四歩 ☗同歩 ☖2五歩 ☗2八飛 ☖2四飛(下図)


2筋からの逆襲を狙った時に…

上図以下、☗5七馬(下図)


馬で牽制される手があって面倒です。

この手の牽制はよくある手ですが、地味に対応が難しいんですよね…

本譜はここで☖3四飛 と受けたのが悪く形勢は互角(-100点)になってしまいました。

ここは☖2六歩 や☖2一飛 と指せば後手有利だったようです。

メモ程度に攻め合いの☖2六歩(下図)の一例を書いておきます。


上図以下、☗3五馬 ☖2七歩成(下図)


飛車の取り合いを目指すのが最善です。

もし☗5八飛 と逃げたら☖2一飛 と引きます。

以下、☗2四歩 と止められなければ☖3八と から飛車の成り込みを狙い、☗2四歩 を打たれたら☖2八歩 から駒得を狙う感じになります。

上図以下、☗2四馬(下図)


本筋は飛車を取る変化ですね。

上図以下、☖2八と ☗4六馬 ☖1九と ☗2一飛 ☖3一歩(下図)


この進行が一例で形勢は後手有利(-700点)を示しています。

最後の底歩は☖3二金型の利点を活かした一手ですね。

これで手を稼ぎながら6筋の拠点を活かした攻めを狙えば戦えそうです。

ただ、正着の☖6四角(下図)の変化より劣るので…

勝負所でちゃんと考えられるようにならないとダメですね。

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