金と銀を使った基本の5手詰めです。
「金」「金」「銀」の3枚があれば雑に王手しても詰みそうですが正解は1つしかありません。
☖1二玉 と☖1三玉 のどちらに逃げられても詰む形にするのがポイントです。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
初手は☗2三金(下図)と捨てるのが先を見据えた好手です。
☖3一玉 と逃げると☗3二金右 のような頭金までの詰みなので取るしかありません。
上図以下、☖2三同玉 ☗3二銀(下図)
上に誘ってから銀を打つのが包囲力を高める好手ですね。
上図以下、☖1三玉 ☗2三金(下図)
あとはどこへ逃げても☗2三金 までキレイに詰みます。
補足手順
初手は
- ☗3一銀
- ☗3二金打
なども見えますが、いずれも正しく応じられると詰みません。
その辺の手順を少し解説します。
初手☗3一銀 への正着
☗3一銀(下図)は、取れば頭金の詰みを狙いつつ…
☖1二玉 と逃げれば☗2二金 ☖1三玉 ☗2三金打(下図)の詰みを狙う油断ならない一手ですが…
☖1三玉(下図)と逃げるのが正着で…
金だけでは王手が続かず詰みません。
形によっては好手になる☗3一銀 も今回はちょっと違ったようです。
初手☗3二金打 への正着
金の圧力が増す☗3二金打(下図)には…
☖1三玉 と逃げると☗2二銀 ☖1二玉 ☗1三金(下図)と玉頭に金を捨てる好手があり…
上図以下、☖1三同桂 ☗2一銀不成 ☖2三玉 ☗3三金寄(下図)
キレイに詰んでしまいますが…
☖1二玉(下図)と真横に逃げれば詰みません。
以下、☗1三金(下図)が怖い一手で…
☖同桂 なら☗2一銀 ☖2三玉 ☗3三金寄(下図)で詰んでしまいますが…
☖1三同玉(下図)と取れば大丈夫です。
上図以下、☗2二銀 ☖1二玉 ☗2一銀不成 ☖1三玉(下図)
銀だけでは有効な王手が続かず☖1三玉 で逃れています。
この問題のポイント
補足手順で解説した通り
☗3一銀 は☖1三玉 で逃れ…
☗3二金打 は☖1二玉 で逃れ…
となり、パッと目につく王手では1筋へ的確に逃げられると捕まりません。
なので☖1二玉 と☖1三玉 のどちらに逃がしても大丈夫な迫り方が求められます。
それをピッタリ解決するのが銀の包囲力を最大限に発揮する☗3二銀(下図)です。
今回のような形になった時は☗2三金(下図)と捨て…
上部に誘ってから銀を打つのが好手順になります。
ナナメの利きで上部を押さえるのがポイントですね。
実戦でもけっこう見かける形なので、これを機に金捨てから銀を打つパターンも覚えておくと役立ちますよ。















0 件のコメント:
コメントを投稿