【11手詰め】上部の薄みを利用する

2024/08/28

実戦詰将棋(11手以上) 実戦詰将棋(すべて)

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 後手玉に11手詰めが生じた局面です。


普通ならある「2三の歩」がないので変に上部が広いですが、的確に迫れば捕まえることができます。

美濃詰ましの手筋を駆使しながら詰ましてください。

最短で詰ますには3手目の好手が見えるかがポイントです。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

初手は☗3一角(下図)から入ります。


美濃詰ましでは定番の一手ですね。

以下、☖2一玉 なら☗2二金 まで。

☖1二玉 なら☗1三金 ☖2一玉 ☗2二金 まで。

☖2三玉 なら☗2二飛(下図)で上部への退路を断てば…


上図以下、☖1三玉 ☗2四金(下図)


金打ちまでの詰みがあるので、☗3一角 は☖同玉(下図)と取るのが最善です。


下段に落とした所でいくつかの迫り方がありますが…

上図以下、☗2三桂(下図)


この桂打ちが最短で仕留める好手です。

以下、☖2二玉 なら☗3一角 から先ほどの変化と同じ形の詰みなので

  • ☖同銀
  • ☖2一玉

に分かれます。

どちらも正解の11手詰めになるのでそれぞれ解説しますね。

☗2三桂 に☖同銀 の変化

☖2三同銀(下図)と取った場合は…


上図以下、☗4一飛(下図)


2三への退路がなくなったのでこの飛車打ちから定番の筋を狙えば詰みます。

以下、☖3二玉 は☗4二飛成 ☖2一玉 ☗2二金 の早詰みなので、逃げるなら「2二」ですが…

上図以下、☖2二玉 ☗3一角(下図)


手筋の角を打てば詰み形ですね。

以下、☖2一玉 や☖3二玉 なら☗2二金 まで。

上図以下、☖1二玉 ☗1三金 ☖2一玉 ☗2二角成(下図)


正着の☖1二玉 には☗1三金 で上部を押さえれば基本通りの詰み上がりになります。

この11手詰めが正解の1つです。

☗2三桂 に☖2一玉 の変化

☖2一玉(下図)と逃げた場合は…


桂の利きを目一杯活かし…

上図以下、☗3一飛 ☖2二玉 ☗1一飛成(下図)


飛車打ちから竜を作るのが好手です。

上図以下、☖2三玉 ☗2二金 ☖2四玉 ☗1三角(下図)


あとはベタベタ王手するだけの詰みですね。

これも正解の1つです。

補足 3手目は☗4二金打 でも詰みます

下段に落とした後、最短は☗2三桂 ですが、シンプルに☗4二金打(下図)と打っても詰みます。


  • ☖2一玉
  • ☖2二玉

に分かれるのでそれぞれ解説します。

☗4二金打 に☖2一玉 の変化

まずは最善の☖2一玉(下図)から。


上図以下、☗3一飛(下図)


シンプルな飛車打ちから詰みます。

以下、☖2二玉 なら☗3二飛成 ☖1三玉 ☗2二角(下図)が分かりやすいでしょうか…


以下、☖1二玉 なら☗2一銀 まで。

☖2四玉 なら☗3三竜 までの早詰みです。

なので☗3一飛 には☖1二玉(下図)と逃げるのが最善ですが…


これにも…

上図以下、☗3二飛成(下図)


同じように飛車を成れば詰みます。

以下、☖1三玉 は☗2二角 から詰むので合駒しますが…

上図以下、☖2二銀 ☗2三銀(下図)


一間竜の手筋通りに迫れば…

上図以下、☖1三玉 ☗2二竜 ☖2四玉 ☗3六桂(下図)


桂打ちまで一直線の詰み上がりです。

☗4二金打 に☖2二玉 の変化

☖2二玉(下図)と逃げた場合は…


上図以下、☗3一角 ☖2三玉 ☗2二飛(下図)


角と飛車のコンビネーションで迫れば詰みます。

上図以下、☖1三玉 ☗3二飛成(下図)


この開き王手が決め手ですね。

以下、合駒すれば☗同竜 まで。

☖2四玉 と逃げれば☗3六桂(下図)まで。


シンプルな王手でキレイに詰みます。

☗4二金打 の変化は2手伸びますが、こちらの方が分かりやすい手が多くて優しいかもしれません。

この問題のポイント と 反省点

「2三の歩」がないからヤッカイと思いきや、それを逆用する☗2三桂(下図)が最短で仕留める好手になる手順でした。

たまに見る桂捨てですね。

これは詰め将棋慣れしてないと見えにくいので、実戦なら☗4二金打(下図)から詰ます方が自然でしょうか。

まぁ、対局中は詰むことすら気付いてなかったのでアレですけど…


本題は実戦の反省になります。


出題した11手詰めになる2手前が上図なんですが…

ここで☗3二銀成(下図)から詰みがあることに一瞬たりとも気付かなかったのが反省点です。


この将棋は ぴよ将棋 の ピヨ丸(二段+)との一局で、数手前から

「負けそうピヨ」

みたいな劣勢を意識する言葉を発していて

「負けそう? え? これ先手が優勢なの?」

「自分の方がピンチに見えるけど…」

と ピヨ丸 との形勢判断の差に困惑していましたが、詰みがあったなら納得ですね。

ただ、☗3二銀成 は

  • ☖同銀
  • ☖同玉
  • ☖2三玉
  • ☖1三玉

と応手が多く、すべてを読み切らないと指せない一手だけに、今回出題した☖同銀 の変化を読むだけで精一杯の私には指すのが難しい一手でした。

実戦は☗3八金(下図)と受けに回り…


そのまま良い所なく負けたんだから完全に終盤力の低さが敗因ですね。

こういう弱気な手は相手へのプレッシャーが0なので、詰みが読み切れなくてもとりあえず金を剥がしておくべきでした。

決め所で攻めっ気がなく、読みも甘いボケっぷりは改善しないとダメですね。

QooQ