後手玉に9手詰めが生じた局面です。
上部がけっこう広いですが正しく迫れば狭い形に追い詰めることができます。
持ち駒の「角」「金」「金」「桂」を使い切るピッタリした詰み手順を考えてみてください。
広い方へ逃がさない5手目の好手がポイントです。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
まずは☗2二金(下図)と捨て…
王手が掛かる所へ誘い出し…
上図以下、☖2二同玉 ☗3一竜(下図)
竜で迫るのが唯一の詰み筋でした。
以下、☖1一玉 なら☗2二金 まで。
☖1三玉 なら☗1四金 までの早詰みなので逃げるなら「3三」しかありません。
上図以下、☖3三玉 ☗2二角(下図)
このまま「4四」へ逃がすと事件ですが、それを阻止する☗2二角 が好手です。
これで「2四」へ逃げるしかなく一気に狭くなりました。
上図以下、☖2四玉 ☗3六桂(下図)
あとは桂打ちからの優しい詰みですね。
以下、☖2五玉 でも☖3五玉 でも☗2六金(下図)と打てば…
歩以外を使い切るピッタリした詰みです。
この問題のポイント と 反省点
「☖4四玉 を許すとダメかも…」
と気付き、それを阻止する☗2二角(下図)が見えるかがポイントでした。
この手の形でたまに見る退路限定の手筋ですね。
逃がしたくない方に角の利きが通るように打てば応手を絞れる便利な一手です。
対局中はこの詰み筋が見えず☗2五桂(下図)とか打つ始末…
「☖3三玉 ~ ☖4四玉 と逃がすとダメだから阻止しておく」
という発想はそこまで間違っちゃいないけれど…
結局はただの詰み逃し…
今回の9手詰めはそこまで難しい筋じゃなかっただけにスパッと詰まして勝ちたかったですね。







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