【次の一手15】石田流の必修手筋【焦点の歩突き】

2024/08/19

次の一手

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 先手有利になるチャンスがきた局面です。


石田流で☗6五歩 と仕掛けたら☖8四飛 と浮いて6筋を受けてきました。

単に☗6四歩 と取り込むのは☖同飛 と飛車成りの先手で取られて攻めが空振った感がありますが…

ここで石田流の基本手筋が見えれば攻めを繋げることができます。

後手の飛車の働きを弱めつつ、先手の飛車と角の働きを良くする好手を考えてみてください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

正解は☗7四歩(下図)と突く手でした。


この焦点の突き出しが石田流を指すなら覚えておきたい好手です。

ヤッカイだった「8四の飛」の横利きを止めながら…

自分の飛車と角を急所に通し…

次に☗7三歩成 と7筋を破る手を狙っている…

という激烈に厳しい一手になっています。

放置するとマズイので取るしかないですが、どれで取っても味が悪いのが後手の悩み所です。

  • ☖同歩
  • ☖同銀
  • ☖同飛
  • ☖9五香

の応手が考えられるのでそれぞれ解説します。

☗7四歩 に☖同歩 の変化

まずは自然に☖7四同歩(下図)と取った場合から。


飛車の横利きがハッキリ止まったので…

上図以下、☗6四歩(下図)


堂々と歩を取れば攻めが繋がります。

上図以下、☖5四銀 ☗6三歩成(下図)


銀取りなので逃げますが、すぐ成り捨てるのが角筋を通す好手です。

上図以下、☖6三同銀 ☗5三角成(下図)


「と金」を残せないので取るしかなく、そこで角を成り込めば攻めは成功です。

上図以下、☖5二金 ☗7一馬(下図)


一方的に馬を作った上図は先手が指しやすいですね。

☗7四歩 に☖同銀 の変化

銀の当たりを避けて☖7四同銀(下図)と取った場合は…


続く手が難しそうですが…

上図以下、☗6四歩(下図)


先ほどと同じように歩を取り込むのが厳しい一手になります。

次に☗6三歩成 ~ ☗5三角成 を狙っているので…

上図以下、☖5二金 ☗7二歩(下図)


何かしら受けますが、そこで7筋に歩を垂らせば攻めが続きます。

次の☗7一歩成 が厳しく先手ペースの中盤戦です。

☗7四歩 に☖同飛 の変化

細かく対応してもダメなら☖7四同飛(下図)と大胆に指す手もありますが…


これは先手が一番望んでいた一手です。

上図以下、☗7四同飛(下図)


堂々と飛車交換をして…

上図以下、☖7四同銀 ☗6一飛(下図)


浮いた金取りに飛車を先着すれば攻めが続きます。

上図以下、☖3一金寄 ☗6四角(下図)

角も活用できて絶好調ですね。


以下、☖4二金上 や☖7九飛 などが考えられますが、いずれも☗8一飛成 から駒得をすれば先手有利な終盤戦です。

☗7四歩 に☖9五香 の変化

「7四の歩」を取るのがダメなら☖9五香(下図)と角取りに走って紛れを求める実戦的な一手もあります。


角を逃げるか迷いますが…

上図以下、☗7三歩成(下図)


ここは7筋を破る方が分かりやすいです。

上図以下、☖9七香成 ☗6三と(下図)


角を犠牲に銀を取り、飛車成りを見せれば攻めが続きます。

以下、☖8七成香 と攻め合ってきたら☗7一飛成(下図)と金取りの先手で入り…


上図以下、☖3一金寄 ☗5二と(下図)


ジッと「と金」を入れば、次の☗4一と で金を剥がす手を見た先手ペースの終盤戦です。

先に剥がせればダイヤモンド美濃が堅く、穴熊の利点を活かしにくい形に持ち込めます。


☗6三と の所で飛車成りを許せないなら☖7三歩(下図)のように受ける手もありますが…


上図以下、☗9七香(下図)


それなら先手も受けに回って成香を回収しておけば充分な形勢です。

後手の攻め筋が乏しいので、次に☗5三と ~ ☗5六飛 と飛車を活用すれば問題ありません。

この問題のポイント

定番の浮き飛車の受けに…

石田流を指すなら外せない☗7四歩(下図)が見えるかがポイントでした。

お手本のような「焦点の歩」ですよね。

今回のように後手陣に浮いた駒があり、飛車交換になっても先手で打ち込める時は絶好のタイミングになります。

実戦ではなかなかキレイに決まらないと思いますが、常に狙い筋として意識しておくといいですね。

たった一手 歩を突いただけ

とは思えない絶好のタイミングで突けた時は格別ですよ。

必修の手筋としてご記憶ください。

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