後手玉に11手詰めが生じた局面です。
ヤケクソ王手の☗３一銀 に☖１二玉 なら詰まなかった所、☖１三玉 と逃げたので大逆転の詰みが生じました。
「５三の銀」が絶妙に役立つ11手詰めを考えてみてください。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
初手は☗２二角（下図）から入ります。
以下、☖１二玉 は手筋の☗１一角成（下図）から…
以下、☖同玉 は☗２二金 まで。
☖１三玉 や☖２三玉 は☗２二馬（下図）までの早詰みなので…
☗２二角 には☖２三玉（下図）と逃げるのが正着です。
ここで続く王手がなさそうに見えますが…
上図以下、☗３五桂（下図）
この桂打ちが「５三の銀」を活かす絶妙の捨て駒で詰んでいました。
以下、☖１二玉 は☗１一角成 からの早詰みなので取りますが…
上図以下、☖３五同歩 ☗３四金（下図）
この金捨てから…
上図以下、☖３四同玉 ☗４四角成（下図）
角成りが繋がって詰み形になります。
以下、☖２五玉 は☗２六金 までの早詰みなので「２三」へ逃げるしかなく…
上図以下、☖２三玉 ☗３四金 ☖１三玉 ☗２二馬（下図）
金打ちから馬を入ればキレイに詰み上がります。
この11手詰めが正解です。
今回の反省点
実戦は☗２二角（下図）を打った所で投了されたんですが…
この角は
「☖１二玉 と逃げ間違えてくれたら詰む、☖２三玉 なら負け」
みたいなミスに賭けたヤケクソ王手のつもりで打ったので…
「え？ ここで投了？」
「ってことは☖２三玉（下図）でも詰むの？」
って困惑しちゃいましたよ。
改めて詰みがある前提で読んだら
「あ！ 銀の利きが４四に利いてるから角を成れるのか！」
と気付くマヌケっぷり…
もし投了されなかったら☗３五桂 が見えてなかったので雑に☗３三金 とか打って負けてましたね。
相手の強さに助けられた勝利でした…
勝ったのに読み負けてるこの感じ…
ダサすぎる終盤力に悲しくなるわ…
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