【７手詰め】見落としていた馬筋

 後手玉に７手詰めが生じた局面です。

左美濃から上部へ追い出した形。

「金」や「銀」があれば「３五」に打つだけの１手詰めですが、押さえの弱い「角」と「香」しかないので少し手数が掛かります。

「２二の馬」を活かす初手の好手がポイントです。

６筋への脱出を許さない好手順を発見してください。

解答・解説は数行下にあります。

解答・解説

初手は☗２三角（下図）と打つのが正解です。

これでどう対応しても逃げられません。

以下、☖４四玉 は☗４五角成（下図）までの早詰みなので…（「２二の馬」が利いてるから☖同桂 と取れない）

☗２三角 は☖同銀（下図）と取るしかありません。

これには銀の利きがそれた「３三」を狙い…

上図以下、☗３五香（下図）

香打ちから…

上図以下、☖４四玉　☗３三馬（下図）

馬を世に出せば…

上図以下、☖５四玉　☗５五馬（下図）

玉頭を押さえる形で手厚く詰み上がります。

この７手詰めが正解です。

今回の反省点

この７手詰めは寄せを検討していた時の変化図なんですが…

初手の☗２三角（下図）を示されても…

☖４四玉 に☗４五角成（下図）までの詰みが見えず…

もし実戦でこの形になっていたら逃していたのが反省点です。

詰み形を見ても「２二の馬」が利いてるから☖同桂 と取り返せないと気付くまでに時間が掛かるマヌケっぷり…

こういう見落としは言われるまで気付けなかったりするから危ないですね。