後手玉に11手詰めが生じた局面です。
中段へ逃げだした後手玉ですが、自陣の駒を使って１筋方面へ押し返せば詰みます。
最後に「２一の竜」が活躍する詰み手順を考えてみてください。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
初手は☗３五銀（下図）から入ります。
以下、☖１四玉 なら☗２四金 ☖同銀 ☗同竜 まで。
☖１三玉 も☗２四金（下図）から…
上図以下、☖２四同銀 ☗同銀 ☖１四玉 ☗２三竜（下図）
竜が活躍する早詰みになるので…
☗３五銀 は☖同玉（下図）と取るのが正着です。
これには自陣の駒を活用し…
上図以下、☗４六金（下図）
４筋方面への退路を断つのが好手です。
以下、☖３四玉 は☗３五金打 ☖３三玉 ☗２二銀（下図）までの早詰みなので…
☗４六金 には☖２四玉（下図）と逃げますが…
上図以下、☗３五銀 ☖１三玉 ☗２四金（下図）
１筋へ押し返して☗２四金 を決めれば詰み形ですね。
上図以下、☖２四同銀 ☗同銀 ☖１四玉 ☗２三竜（下図）
あとは最初の早詰みと同じ手順で詰み上がります。
この問題のポイント
「３五」に拠点を作って☗２四金（下図）を打てれば詰むと気付き…
自陣の駒を使ってそれを達成する手順が見えるかがポイントでした。
普通ならいない「３八の桂」のおかげで容易に拠点を作れたのが大きかったです。
てきとうに合駒した「桂」が詰みに役立つとは…
こういう偶然があるのも実戦の面白さですね。
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