実戦で受け間違えた局面です。
弱気な一手から寄せを逃し、粘られた末に☖6六桂 の反撃を受けました。
単純な金取りですが、逃げ方1つで優勢と劣勢がハッキリ分かれます。
どうすれば優勢をキープできるでしょうか。
正しい逃げ方を考えてください。
解答・解説は数行下にあります。
解答・解説
正解は☗4八金寄(下図)と横に逃げる手でした。
これなら後手から早い攻めもなく先手優勢な終盤が続きます。
上図以下、☖5八歩 ☗6四馬左(下図)
攻め続けるなら☖5八歩 と垂らすくらいですが、☗6四馬左 と急所の4二に駒を集中すれば先手の攻めが早く寄せ合い勝ちを目指せそうです。
次に☖5九歩成 とされてもまだ余裕があるのが大きいですね。
実戦で指した悪手
実戦は☗4八金寄 ではなく☗5九金引(下図)と逃げたので一気に後手ペースになりました。
先ほどと違って当たりが強いのが致命傷です。
上図以下、☖6三飛 ☗同金 ☖5八歩(下図)
質駒の馬を取って攻め駒を補充し、☖5八歩 と叩くのが速度逆転の好手順でした。
これが金取りの先手になるのが痛すぎますね。
以下、素直に☗同金直 ☖同桂成 ☗同金 と指すと☖3九角(下図)と打たれ…
上図以下、☗1八玉 ☖2八金 ☗1七玉 ☖3八金(下図)
定番の開き王手から詰んでしまうので…
☖5八歩 は取らずに☗4八金左(下図)と逃げるしかありません。
こうなると正解の変化より一手損してるのが明白ですね。
上図以下、☖5九歩成(下図)
先に食いつかれた上図は後手優勢(-800点)の終盤戦です。
次の☖4九と が詰めろで入るのが大きく、攻め合いになった時に金を受けに使われる変化もあって難解になっています。
「と金」と「桂」が急所に利いていて攻めを振りほどくのも容易じゃありませんし、相当な終盤力がないと一瞬でやられそうです。
以下、☗3九金 と逃げるのは☖5八と(下図)で筋に入ってしまうので…
AIは金を逃げず☗3一成銀(下図)から攻め合う手を推奨していましたが…
上図以下、☖3一同金 ☗7二飛 ☖4九と(下図)
詰めろで金を補充されて…
上図以下、☗4九同金 ☖3二金打(下図)
ガッチリ受けられると難しいです。
上図以下、☗7九歩 ☖8三角(下図)
攻め手がないなら底歩で竜を止めるくらいですが、☖8三角 と飛車に当てながら後手玉も睨む好位置に角を打たれ…
上図以下、☗7一飛成 ☖5一歩(下図)
手筋の底歩で返されると有効な手が見えません。
以下、☗5一同竜 は☖7九竜 と活用されてしまいますし…
かといって☗5六銀 のようにガッチリ受けると攻め駒が不足してしまいます。
かなり動きを制限された先手は指し手が難しいですね。
ちなみに、実戦は☖5九歩成 の所で☗7一飛(下図)と打ち…
上図以下、☖4九と ☗同銀(下図)
☖4九と を銀で取ったのが悪く…
上図以下、☖5八桂成 ☗7九歩 ☖4八成桂(下図)
絶好の桂成りから2枚の金を剥がされてハッキリ後手優勢になってしまいました。
悪手に悪手を重ねて自滅したパターンですね。
このヘボすぎる終盤力はどうにかならんもんか…
今回の反省点
2択で間違えるいつものパターンでダメにしたのが痛かったです。
冷静に見れば歩しか持ってないんだから☗4八金寄(下図)しか考えられないのに…
あえて当たりの強い所に逃げた☗5九金引(下図)は後手の狙いが見えてないゴミ手でしたね。
自ら寄り筋にしてるんじゃ勝てるわけないわなぁ…
この2択を迷ってしまうようじゃ苦労が続きそうです。


















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