【次の一手16】疑問の銀上がりを咎める

2024/08/24

次の一手

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 先手有利になるチャンスを迎えた局面です。

石田流 vs 居飛車穴熊 の中盤戦。

攻めを狙う☗6五銀 に☖4五銀 と上がって「5四の歩」を受けてきましたが、これは疑問手なので的確に咎めれば先手有利になります。

後手の銀の働きを弱め、先手の銀を攻めに活用する一手を考えてください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

正解は☗4六歩(下図)と突く手でした。


タダで銀を取られるわけにはいかないので…

上図以下、☖4六同銀(下図)


素直に歩を取るしかありません。

これで後手の銀が中途半端な駒になり、先手の駒を活用しやすい形なりました。

実戦は単に☗5四銀 と出ましたが…

上図以下、☗7四歩(下図)


AIは7筋の突き捨てを入れる方が良いと示していました。

攻める前に飛車を軽く使えるようにしておくのが正しい感覚みたいですね。

上図以下、☖7四同歩 ☗5四銀(下図)


単純な銀出ですが、次に☗6五桂 から5筋と7筋を狙う攻めが受けにくく先手ペースになっています。

  • ☖5二金右
  • ☖3二金
  • ☖7二飛

などが候補に挙がっていたのでそれぞれ解説します。

☗5四銀 に☖5二金右 の変化

素直に銀成りを受ける☖5二金右(下図)には…


上図以下、☗6五桂(下図)


狙い通り桂を跳ねれば受けが難しいです。

このまま☗5七桂成 を食らったらダメなので受けますが…

上図以下、☖4四角 ☗7四飛(下図)


そこで飛車を走れば7筋を受けるのが難しく先手ペースです。

☗5四銀 に☖3二金 の変化

7筋のケアも考えて☖3二金(下図)と受けた場合は…


上図以下、☗6五桂(下図)


同じように桂を跳ねれば攻めが続きます。

色々な受け方がありますが、面白い攻め筋があった☖5二歩(下図)を例に続きを解説します。


ここで☗6三銀成 といくのは☖8三飛 で少し紛れるので…

上図以下、☗7四飛(下図)


飛車を走るのが正着です。

以下、☖7二歩 のように7筋を受けた場合は☗5六歩 ☖3五銀 ☗3六歩(下図)と銀に働きかけ…


上図以下、☖3六同銀 ☗3七歩 ☖2五銀 ☗4六角(下図)


そっぽに追いやってから角を覗くのが1つの狙い筋です。

急所に駒が集まって受けにくいですね。


この展開が嫌なら☗7四飛 の所で☖6六角(下図)と出る手もありますが…


上図以下、☗5六歩(下図)


先ほどと同じように銀取りに歩を突けば先手ペースになります。

この☗5六歩 は☗4六角 と出るためではなく、後の☖5五角 を消した意味が大きいです。

続きを見るとその意味が分かります。

上図以下、☖3五銀 ☗6四歩(下図)


6筋に歩を合わせるのが☗5六歩 からの継続手です。

このまま「と金」ができれば先手有利なので取りますが…

上図以下、☖6四同歩 ☗同飛(下図)


それを取り返し、金取りの先手で飛車を回れば☖6六角 を咎めています。

以下、☖5一金 と逃げると☗7三桂成(下図)が狙いの一手で…


飛車、角の両取りが決まって先手優勢です。

この時、☖5五角 と引けないのが最初に突いた☗5六歩 の効果ですね。


☗6四同飛 に金を逃げると狙いにハマるので☖6三歩(下図)と打ち…


上図以下、☗6三同飛成 ☖6二飛 ☗7四竜(下図)


どうにかして先手で金取りを受けるのが最善ですが、冷静に☗7四竜 とかわせば先手ペースです。

上図以下、☖9九角成 ☗6四歩(下図)


先ほどの両取りは避けられても☗6四歩 と垂らせば攻めが途切れません。

あとは☗6三歩成 からジワジワ左辺を侵食すれば勝てそうですね。

☗5四銀 に☖7二飛 の変化

銀成りを受けてもダメなら☖7二飛(下図)と寄って飛車を走らせない手も考えられますが…


上図以下、☗7三歩(下図)


この叩きが好手で先手ペースになります。

以下、☖同桂 なら☗7四飛(下図)と走り…


後手の飛車が使いにくい内に銀成りや☗7六飛 ~ ☗7四歩 の桂取りを狙えばいいので…

☗7三歩 は☖同飛(下図)と取りますが…


上図以下、☗6五桂(下図)


飛車取りに桂を跳ねれば先手ペースです。

以下、飛車を逃げれば☗5三桂不成 と金の両取りを掛ければいいですし…

☖7五歩 と攻め合ってきたら☗7三桂不成(下図)から飛車を取り合い…


上図以下、☖7六歩 ☗6一桂成(下図)


金得すれば文句のない形勢です。

最後に

今回の局面は ぴよ将棋 の ひよ愛(三段)に先手番で挑んだ一局から切り取ったものです。

☗6五銀 には☖3一金 と囲っておけば互角(-70点)だったんですが、☖4五銀 と受けたのでチャンスがきました。

三段でもこういうミスをするんですね。

単純すぎて逆にアレでしたが☗4六歩(下図)を逃さずに指せて良かったです。

こういう疑問手を逃さないのが三段攻略のポイントになりそうですね。

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