【次の一手14】三間飛車ならではの軽い動きで居玉のスキを突く

2024/08/12

次の一手

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 先手有利になるチャンスを迎えた局面です。


☗7六歩 ☖3四歩 ☗2六歩 ☖8四歩 ☗6六歩 の相居飛車スタートから三間飛車に振った将棋。

序盤の☗2六歩 を咎めに4手掛けて☖3五銀 と歩を取りにきましたが、これは駒組みが遅れる疑問の構想でした。

ここで三間飛車らしく指し、居玉のスキを突けば先手有利になります。

左辺から動く好手順を考えてみてください。

解答・解説は数行下にあります。




解答・解説

正解は☗7五歩(下図)と突く手でした。


これが機敏な一手で駒組みの遅れを咎めることができます。

  • ☖同歩
  • ☖8六歩
  • ☖4二玉

に分かれるのでそれぞれ解説します。

☗7五歩 に☖同歩 の変化

まずは自然な☖7五同歩(下図)の変化から。


これには狙いの一手があります。

上図以下、☗9五角(下図)


急所に角を出ながら飛車筋を通す気持ちいい一手ですね。

間接的に玉を睨んでるので受けが難しいです。

  • ☖8四銀 
  • ☖6二金
  • ☖7二飛

に分かれるのでそれぞれ解説します。

☗9五角 に☖8四銀 の変化

角取りに☖8四銀(下図)と出れば問題なさそうに見えますが…


上図以下、☗7五飛(下図)


この飛び出しから手が続きます。

居玉が祟って☖同銀 と取れないのが痛いですね。

以下、☖9五銀 と角を取るのは☗7一飛成(下図)の王手飛車があるので…


受けるなら☖7三歩(下図)と打つくらいですが…


上図以下、☗8四角 ☖同飛 ☗7七桂(下図)


銀を取って☗7七桂 と跳ね、次に☗8五飛 のぶつけを狙えば先手ペースです。

☗9五角 に☖6二金 の変化

☖6二金(下図)と角筋をケアしながら受けた場合は…

上図以下、☗7五飛(下図)


飛車を出て軽い形を目指します。

以下、☖7四歩(下図)や☖7二歩と受けるくらいですが…


上図以下、☗7六飛 ☖4二玉 ☗7七角(下図)


「☗7七角型の石田流」に組み、機を見て☗6五歩 から角交換を狙えば飛車、角が軽く使える先手ペースです。

☗9五角 に☖7二飛 の変化

☖7二飛(下図)と7筋を支えてきた場合は…


上図以下、☗7五飛 ☖4二玉 ☗7七桂(下図)


同じように飛車を走り、玉を逃げた所で☗7七桂 と跳ね、☗7三角成 だけじゃなく☗6五桂 も見せるのが好手です。

以下、☖7四銀 と強引に飛車取りにくる手には☗7三歩(下図)と叩くのが手筋で…


以下、飛車を逃げれば☗7四飛 で銀がタダですし…

☖同飛 でも☗同角成 ☖同桂 ☗7四飛 で銀得になります。

☗7三歩 への最善は☖7五銀 ☗7二歩成(下図)と飛車を取り合う手ですが…


この展開は玉が堅い先手ペースです。


☗7七桂 に☖9四歩(下図)と角取りに突いてきたら…


上図以下、☗7三角成(下図)


狙い通り角を切れば先手ペースです。

以下、☖同桂 なら☗7四歩 でいいですし…

☖同飛 なら☗同飛成 ☖同桂 ☗7四歩(下図)でさらに良くなります。



☗7七桂 には☖7四歩(下図)とシンプルに受ける手もありますが…


上図以下、☗7三角成(下図)


これも角を切れば先手ペースです。

以下、☖同飛 なら☗8五飛 と回って飛車成りを見せればいいですし…

☖同桂 なら☗7四飛(下図)と歩を取れば…


次に☗6一銀、☗8三銀、☗6五桂 など色々な攻め手があり、手に困らない先手ペースです。

7筋の突き捨てを入れた場合はこれらの攻め筋が狙いになります。

☗7五歩 に☖8六歩 の変化

局面を☗7五歩 に戻します。

素直に取ると☗9五角 から攻めが決まるので☖8六歩(下図)と突き捨てを入れる手も考えられます。


☗同歩 だと角が窮屈なので…

上図以下、☗8六同角(下図)


角で取るのが正着です。

不用意に角が動くと☖8七飛成 があるのがちょっとヤッカイですね。

上図以下、☖7五歩 ☗同飛 ☖7四歩 ☗7六飛(下図)


次に☗7四歩 と取り込まれると困るので☖7五歩 と取ってきますが、素直に一歩交換をすれば先手が悪くありません。

上図以下、☖2六銀 ☗7七桂(下図)


桂を跳ねて仕掛けの準備を整えれば玉が堅い先手ペースです。

☗7五歩 に☖4二玉 の変化

居玉のままでは厳しいので☖4二玉(下図)と囲う手も考えられます。


これには慌てて歩を取らず…

上図以下、☗9五角(下図)


角を出る方が良さそうです。

  • ☖8四銀
  • ☖7五歩

に分かれるのでそれぞれ解説します。

☗9五角 に☖8四銀 の変化

7筋の当たりを避けつつ角取りにする☖8四銀(下図)には…


上図以下、☗7四歩(下図)


角を逃げずに歩を取り込むのが好手です。

上図以下、☖9五銀 ☗7三歩成(下図)


角を犠牲に7筋を破れば受けが難しいですね。

以下、☖同桂 なら☗同飛成 でいいですし…

☖9二飛 なら☗8三と ☖6二飛 ☗7二と で飛車が詰むので…

上図以下、☖8四飛 ☗7四と ☖8二飛 ☗9六歩(下図)


逃げるなら☖8四飛 ですが、☗7四と ~ ☗9六歩 と銀を捕獲すれば先手ペースです。

☗9五角 に☖7五歩 の変化

☖7五歩(下図)と取ってきた場合は…


上図以下、☗7五同飛 ☖7二歩 ☗7七桂(下図)


素直に取り、桂を跳ねれば手が続きます。

☗7三角成 と☗8五飛 の2つの狙いが受けにくいですね。

以下、☖3二玉 のような手なら☗8五飛 とぶつければいいですし…

☖9四歩 なら☗7三角成(下図)と切り…


以下、☖同歩 なら☗8五飛 から飛車交換を狙い…

☖同桂 なら☗7四歩 と桂取りに打って先手ペースです。

今回の反省点

☗7五歩 から動けば先手有利になれたのに、実戦は☗2七銀(下図)と受けたのでチャンスを逃しました。


これは価値の低い歩を守る筋の悪い手ですね。

自ら玉を薄くした上に、☖4四角 ~ ☖2六銀 のような玉頭攻めへの当たりを強くするマイナスしかない…

☖3五銀 の瞬間にパッと☗7五歩(下図)を指せないんじゃ陽動振り飛車をやる意味がありません。

☗2七銀 はすべての感覚がゴミ過ぎる一手でした。

もっと軽い手が第一感にならないとダメそうです。

類似形でも使えそうな☗7五歩 ~ ☗9五角 の攻め筋はしっかり覚えておこうと思います。

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